6年目の3・11に

3月11日がやってきました。テレビや新聞にはどっと震災関係の特集があふれていますが、8月の戦争特集でも思うのですが、なぜ通年で普遍的テーマとして扱えないのか、メディアの健忘症体質には疑問を感じてしまいます。

ところで、私(戸倉書院代表)にとって、今年の3・11は特別な日になりました。空き家だった新潟県の生家を売却することになり、買ってくださる方が、福島県から自主避難されてきたご家族なのです。福島の被災者に何もできてこなかった私にとっては、このご縁で結ばれた家族に実家を使っていただけることに望外の喜びを感じています。最近、故あって短歌をつくり始めたのですが、昨年「実家売却」と題してつくったいくつかの歌のなかから2首をここに記して、3・11を記念したいと思います。

福島を出でてこの地にたどり着きし若き家族にこの家を託す

年ごとに学校替わりし二人子よ山見ゆるここで羽根を休めよ

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