『高2地学の授業案――教案と実践記録』刊行

都内の高校で長く地学を教えておられた高沢耕一さん『高2地学の授業案――教案と実践記録』を刊行しました。授業での板書やプリントに手描きの図版を入れて、手作り感満載の本です。実際に高校で地学を担当されている先生方にぜひお読みいただきたい1冊です。

著者の高沢耕一さんから、納品後次のような感想をいただきました。
「本として出来上がったものを見ると、ここ10年ほどの病気に打ち負かされそうになった月日がウソのようです。ありがとうございます」

〈目次から〉

第Ⅰ章 地球の概観
地球の形と大きさ/エラトステネスのアイデアと測定/地球楕円体/山の高さとジオイド/地球表面の海陸の深度・高度分布
第Ⅱ章 固体地球の構造と地球物理学的性質
地震波を用いた地球内部構造の解析/波の屈折と反射/走時曲線/地震と断層/アイソスタシー/地磁気/マントルの温度/プレートテクトニクス
第Ⅲ章 地表の変化
岩石の風化/水の特異な性質/川の作用/氷河がもたらす地表の変化と海水準変動/氷河期の気温の見積もり/海水の不思議な作用
第Ⅳ章 地層の形成と地球の歴史
地層の形成/地層の新旧/地質調査/クリノメーターによる地層の走向・傾斜の測定/地層境界線分布の三次元解析/絶対年代測定法/化石と地層から読み解く地球表層の変遷
第Ⅴ章 造岩鉱物と岩石
波の回折・干渉と鉱物学への応用/ケイ酸塩鉱物/マグマと火成活動/結晶分化作用/マントルの部分溶融/鉱物の多形と変成岩の形成環境の推定

A4判並製、296ページ 2500円
ISBN978-4-905309-06-2 C3044

お申し込みは戸倉書院まで tokurashoin■gmail.com →■のところに@を入れて下さい。
(大量のジャンクメールが届くのを防ぐために、アドレスを全部表示していません)

高2地学書影

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美瑛・富良野に行ってきました

4日ほどお休みをいただいて、北海道の美瑛町と富良野市を訪ねました。滞在最終日の30日には標高の高いところではかなりの積雪がありましたから、この秋最後のチャンスといったところでした。富良野はいわずと知れた倉本聰さんの数多くのドラマの舞台となったところ。「森の時計」のカフェにも行きました。「風のガーデン」は残念ながら10月中旬でクローズしていました。
美瑛は富良野の隣ですが、観光地として注目され始めたのは近年のこと。豆や小麦の畑がストライプ模様を描き、起伏のある地形に美しい芸術をつくりだしていることから「丘の町」といわれ、外国からも多くの観光客を集めています。なかでも最近注目されているのが「青い池」。美瑛から白金温泉に向かう道道966号沿いにある火山がつくり出した美しい池です。アルミニウムが溶け出した水面の色は天候によってブルーやグリーンに変化し「美瑛ブルー」と呼ばれています。写真上は28日の早朝、快晴の朝日のなかでターコイズブルーという感じの色味でした。背景にはカラマツがオレンジ色に紅葉し、冠雪した美瑛岳や十勝岳の白、空の青と、この上ないコントラストでした。写真中は青い池周辺の白樺林。写真下は望岳谷から見た十勝岳山頂。噴煙を上げています。この辺りの山は10月下旬の台風の影響による季節外れの積雪で真っ白に雪化粧していました。
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『イスラームってなに?』シリーズ2「くらし」刊行

イスラーム2巻書影戸倉書院が企画・編集にたずさわった『イスラームってなに?』のシリーズ2「イスラームのくらし」(かもがわ出版)が刊行されました。監修:長沢栄治、著者:鳥山純子、イラスト:ホンマヨウヘイ。

シリーズ1の「おしえ」に続いて、2では世界最大の信者をかかえるインドネシア、中東のエジプト、日本、アメリカの4カ国のムスリムの子どもの生活を紹介します。毎日5回の礼拝を欠かさない子ども、コーランについてもあまり興味がないという子など彼らのイスラームに対する考え方も暮らしもさまざまです。どんなものを食べて、何に興味を持っているかなど、この本を手に取る子どもたちとかわりない普通の子どもだということがわかり、親しみがわくのではないでしょうか。イスラームについての理解が深まる本になりました。

今後の刊行予定
シリーズ3「イスラームと世界」勝沼聡著
シリーズ4「イスラームのいま」平井文子著

ISBN978-4-7803-0861-7 C8322
A4変型判上製、32頁
定価 2500円+税

お求めは全国の書店またはかもがわ出版ウェブサイトから。

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路上におけるジェンダー

6月に東名高速道路下り線で、25歳の男性が中央分離帯側の追い越し車線に静岡市の夫婦の車を無理やり停車させ、暴力に及んでいた最中に後続のトレーラーが追突し、夫婦が死亡する事故が発生したことで、「あおり運転」の危険が社会問題になっています。この事件の報道後も、同種の事故が起きていることが報道されています。「あおり運転」とは、前方の車との距離を極端に詰めるなど、道路交通法違反の車間距離不保持のことで、昨年7625件が摘発されたそうです(毎日新聞電子版、2017年10月18日付)。

この事件関連のニュースで「あおり運転」の例として流されている映像で「あおり」を仕掛けているのがみな男性であることが気になります。男性は追い越されたり、注意されることへの怒りを感じやすい、アンガーコントロール(怒りの抑制)ができにくいのではないでしょうか。というのも男性は幼少期から戦闘的、競争的、攻撃的な環境に身をおくことが多く、それが「男らしさ」と勘違いされていて、社会的に許容されがちなことから、暴力に親和性があると思えるからです。それが「男のジェンダー」の一つの側面です。

今回の事故について、「車に乗っていると、鉄の鎧を着ているような錯覚に陥ることがある」とテレビ番組でのべていたコメンテーターがいました。車という特殊な環境が助長していることはあるでしょうね。

一方で、男性の路上での暴力性が男性にだけ向いているかというと、そうともいえません。男性は女性や子ども、弱者に対して上から目線でものを見がちですが、車に乗ると鉄の鎧によって増幅されるようです。
私も、駐車場から細い道に出たとき、向こうからやってきた対向車の男性(60代)から「窓を下げろ」という仕草をされ、下げたところ、「あんたは駐車場かで出てくるべきでなかった。待ってろ」と指図されたことがあります。自分の運転の未熟さを恥じた出来事ではありましたが、私が男性ならその人は同じ行動をしたでしょうか。
右折待ちの信号で後ろからクラクションを鳴らす人も男性です。慌てて右折しようとして直進車から逆にクラクションを鳴らされた経験があります。後ろから鳴らす人が安全確認はしてくれないわけで、危険で無責任な「あおり」です。こういうのに絶対に従ってはダメで、自分の安全は自分で確認しなくてはならないのです。スピードを出して追い越していくのも男性、テールゲート(不必要な接近追尾)をしてくるのも男性です。

女性は男性に比して機械操作が苦手で車の運転も下手だと思っている男性は多いでしょうが、私はそれは「機会」の問題だと思っています。運転のチャンスが少ないから熟達しないのです。もちろん運転がうまく、的確な判断ができる女性ドライバーもたくさんいます。同時に女性は子どもや高齢者を乗せているケースも多く、運転が慎重になる傾向があります。買い物や子どもの送り迎えなど生活中心の運転だから、人と競う必要もないのです。それが男性ドラーバーから見たら「遅い」とか「もたもたしている」と映る場合もあるでしょう。

近年、ジェンダー研究や犯罪研究をしている人から、男性は女性よりも犯罪に走る傾向が高いことが指摘されています。それが男性の悲しいジェンダーであり、そのことと今回問題になっている「あおり運転」は関係あると思っているのです。

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『イスラームってなに?』1 紹介掲載

『イスラームってなに?』シリーズ1が「しんぶん赤旗」日曜版9月24日付「本立て」欄で紹介されました。
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『イスラームってなに?』1巻著者のインタビュー記事

『イスラームってなに?』(かもがわ出版刊)の著者、後藤絵美さん(東京大学准教授)のインタビュー記事が掲載されました。

https://withnews.jp/article/f0170912000qq000000000000000G00110101qq000015881A

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『イスラームってなに?』シリーズ1を刊行

イスラームってなに?①書影かもがわ出版から小学校高学年・中学生向けの『イスラームってなに?』(長沢栄治監修、全4巻)の刊行が開始され、シリーズ1「イスラームのおしえ」(後藤絵美著、イラスト岡部哲郎)が完成しました。戸倉書院では2015年から3年がかりでこの企画の実現に携わってきました。時間がかかったのは、シリア内戦が長引いたりISのテロが世界中で頻発したりで、イスラームをめぐる状況が刻々変化しているからです。

シリーズ1では、イスラームという宗教が誰によってどのように始まったのか、コーランにはどんなことが書いてあるのかを美しい図版とイラストを交えてわかりやすく解説しています。

私(戸倉書院代表)もインドネシアのジャカルタとイギリスのロンドンにムスリムの生活を知るために取材に行きました(ロンドンはほかの用事の際にムスリム街を訪れました)ので、その際撮影した写真を本書の表紙カバーに掲載しています(左上のモスクの礼拝の写真)。

いま、子どもたちのなかでは「IS=イスラーム=悪」という図式が遊びのなかでも語られるようになっています。日本にもムスリムはたくさん住んでいて、あなたの隣りにも、あなたのクラスにもいるかも知れません。イスラームについておとながまず知ること、いっしょに学ぶことを通じて、子どもが客観的な知識をもてるようにしていくことが必要な気がします。本書は研究者の専門的で最新の知見を子どもたちにわかりやすく伝える最大限の努力のもとで作成されました。ぜひ小中学校の授業や図書館で利用していただきたいと思います。

今後の刊行予定(いずれも仮タイトル、2017年度内完結予定)
シリーズ2「イスラームのくらし」鳥山純子著
シリーズ3「イスラームと世界」勝沼聡著
シリーズ4「イスラームのいま」平井文子著

ISBN978-4-7803-0860-0 C8322
A4変型判上製、32頁
定価 2500円+税

お求めは全国の書店またはかもがわ出版ウェブサイトから。

 

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