来年の夏からの刊行を目指して、かもがわ出版から子ども向け絵本の4巻本『イスラム』の編集をお引き受けいたしました。その取材のために、今日、東京の代々木上原駅近くにあるイスラム教のモスク「東京ジャーミイ」を訪ねました。ちょうどお昼の礼拝の時間で、9名の信者がお祈りをしていました(写真は許可を得て撮影しています)。
気温が34度あった東京は強風で抜けるような青空でにミナレット(尖塔)が美しく映え、トルコにいるような気分でした。
ホームページによると、東京ジャーミイは、「日本の方々の良好的なもてなしを頼りにしてカザン州から日本に避難してきたトルコ人によって1938年に建設され、その後、老朽化に伴い2000年に立て直され、私たちにとって伝統と未来を結び付ける架け橋としての役割りを果たしています。この東京ジャーミイはオスマントルコ様式で建設されたことによって伝統を継承しながら、一方で現代建築の特徴も合わせ持ち、その一階の多目的ホールでは結婚式、演劇 展示会 公演等さまざまな活動が行われ、独特の魅力を備え、未来に光を与えています」とあります。
中東の他地域のモスクには見られないステンドグラスが、西洋文明との融合を思わせます。青いタイルと白い壁、コーランの一部をカリグラフィ(装飾文字)にしたレリーフやシャンデリア。この世のものとは思えない美しさです。
今日は茨城県の高校の2年生が学年の社会科見学でここを訪れていました。ISの登場などでイスラム教やイスラム文化への関心がいろいろな意味で高まっている昨今、東京ジャーミイへの見学者も増えているそうです。女子生徒はヘジャーブ(スカーフ)を被り、静かにお話を聞いていました。
これからつくる本は、こうした少年少女に対して、どのようなイスラム理解を促していくかを考えながら編集していきます。その第一弾としての取材でした。ショップでトルココーヒーのカップとソーサーをおみやげに買い、新宿でトルコ料理(ケバブなど)を食べ、トルコを満喫しました。