文法がヘン Go To キャンペーン

政府が「東京を除外して」22日から始める「Go To キャンペーン」。「Go To トラベル」ともいわれていますが、この英文法はおかしい。Go to の後はTokyo とかschoolとか名詞が来るのに、トラベル(travel)という動詞が来るって何? テレビや新聞でこの言葉が連呼されるたびに頭がおかしくなってきます。

そう思っている方は多いようで、とくに英文法を教えたり専門にされている方は、すでに発信しています。私がくどくど書くより、こちらをご覧いただいた方が正確で早い。↓はそのトップページと、ブログの一部です。

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官庁の役人には英語のできる人もいて、ネイティブチェックも受けるだろうに、どうしてこんなことになっているのでしょうか。まったく不思議。それを疑問にも思わずに連呼している政治家やニュースキャスターを見ていると、変な気分になってきます。

文法のことはこれくらいにして、このキャンペーンのおかしさは、もっと根深いところにあります。昨日18日の感染者数は全国で662人(移動自粛の緩和時58人の11倍)、明らかに第二波がきているのに、観光キャンペーンをするってどういうこと? いくら観光業者と自民党幹部の癒着があるからといっても、その結果全国的に感染爆発が起こったら、長期的に見れば観光業は現状以上の壊滅的打撃を受けるはずです。あまりにも近視眼的な政策で呆れるほかありません。

同時にいわれているのは、医療機関の危機との関係です。コロナ感染症の患者を受け入れた病院は軒並み経営危機に見舞われています。コロナ患者用の病床を確保するために手術を延期したり、入院抑制をしたり、患者が受診抑制して病院の収益が落ちたからです。その一方でそこで働く医師や看護師へは、感染リスクに曝された長期間の勤務が強制されています。その人たちの頑張りで第一波は何とか乗り切れたわけです。ところがここへきて、その医療労働者へのボーナスが削られるとか、ゼロの病院も出てきて、頑張った人へのしわ寄せで危機を乗り切ろうとする病院への怒りが爆発し、組合がストライキに突入している病院もあります。「このままでは好きな看護という仕事が辛く感じられて、退職を考えざるを得ない」と語る看護師もいます。
いま必要なのは、国のお金をこうした医療機関へ回すことです。そうでないと、コロナ自粛に疲れた人が全国に旅行して広がった感染を、疲弊した医療機関がフォローすることになります。医療労働者の我慢をどこまで強いるつもりでしょうか。

 

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