『ときめき憲法』を刊行

本日、ブックレット『ときめき憲法 選挙制度・国会・九条改憲』(山内敏弘・只野雅人・山本哲子著、NPO法人日野・市民自治研究所発行)を刊行いたしました。
NPO法人日野・市民自治研究所が昨年11月に行ったシンポジウムでの報告をベースに、安倍改憲案を検討する形でアップデートしたものです。

山本哲子弁護士(同研究所理事長)は、子どもが小さいときに保育園でのアトピー対応を求めて市と交渉し、憲法で定める参政権を行使したエピソードから、政治と市民の民主主義的関係についてわかりやすく語ります。
只野雅人さん(一橋大学教授、憲法学)は、国会や選挙制度が専門の立場から、安倍政治の「おかしさ」を解き明かします。
憲法9条が専門の山内敏弘さん(一橋大学名誉教授、憲法学)は、現在のど真ん中の課題である憲法9条改憲について、日本の基地や安全保障関係の裁判の歴史にもふれつつ、ていねいにかつわかりやすく解説。この問題での決定版となっています。

目次から
トーク1 生活の中から憲法を考えてみた  山本哲子
トーク2 民主主義の「いま」を考える   只野雅人
トーク3 「9条に自衛隊を明記」の意味するもの  山内敏弘

A5判86ページ
ISBN978-4-905309-08-6 C0032
定価500円

書店での販売はしておりません。お問い合わせは
戸倉書院 tokurashoin■gmail.com(■に@を入れてください)
NPO法人日野・市民自治研究所 ℡ 042-589-2106

新新1

『ワルシャワの記憶をたずねて』を刊行

尾崎俊二著『ワルシャワの記憶をたずねて――そこで出会った人たち』(戸倉書院刊)を刊行いたしました。
尾崎俊二さんはこれまで『記憶するワルシャワ――抵抗・蜂起とユダヤ人援助組織 ŻEGOTA(ジェゴタ)』(光陽出版社、2007年)と英語訳書WARSAW: THE CITY OF MEMORIES―― Resistance, Uprising and the Council for Aid to Jews, ŻEGOTA(光陽出版社、2008年)、『ワルシャワ蜂起――1944年の63日』(東洋書店、2011年初刊、御茶の水書房、2015年再刊)、『ワルシャワから:記憶の案内書――トレブリンカ、ティコチン、パルミルィ、プルシュクフへ』(御茶の水書房、2016年)を刊行してきました。このうち『ワルシャワ蜂起――1944年の63日』の御茶の水書房版と『ワルシャワから:記憶の案内書――トレブリンカ、ティコチン、パルミルィ、プルシュクフへ』を戸倉書院で編集を担当しました。
これらの著作は、ワルシャワ蜂起とユダヤ人の抵抗運動をモニュメントなどの歴史遺産をめぐって探るものでした。このたびの刊行作品は、これまでの調査にあたって現地で協力してくれた人々について記したものです。日本という遠く離れた地の在野の研究者がポーランドの抵抗の歴史に興味を持っていること自体に感銘を受け、証言、調査への同行などの協力を惜しまなかったのです。私たちは尾崎さんの著作を読むことでその人たちの気持ちに応えることになるのだと思います。既刊本も合わせてぜひお読みください。

A5判並製、66ページ
私家版
お問い合わせは戸倉書院まで tokurashoin■gmail.com →■のところに@を入れて下さい。
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ワルシャワ書影

『高2地学の授業案――教案と実践記録』刊行

都内の高校で長く地学を教えておられた高沢耕一さん『高2地学の授業案――教案と実践記録』を刊行しました。授業での板書やプリントに手描きの図版を入れて、手作り感満載の本です。実際に高校で地学を担当されている先生方にぜひお読みいただきたい1冊です。

著者の高沢耕一さんから、納品後次のような感想をいただきました。
「本として出来上がったものを見ると、ここ10年ほどの病気に打ち負かされそうになった月日がウソのようです。ありがとうございます」

〈目次から〉

第Ⅰ章 地球の概観
地球の形と大きさ/エラトステネスのアイデアと測定/地球楕円体/山の高さとジオイド/地球表面の海陸の深度・高度分布
第Ⅱ章 固体地球の構造と地球物理学的性質
地震波を用いた地球内部構造の解析/波の屈折と反射/走時曲線/地震と断層/アイソスタシー/地磁気/マントルの温度/プレートテクトニクス
第Ⅲ章 地表の変化
岩石の風化/水の特異な性質/川の作用/氷河がもたらす地表の変化と海水準変動/氷河期の気温の見積もり/海水の不思議な作用
第Ⅳ章 地層の形成と地球の歴史
地層の形成/地層の新旧/地質調査/クリノメーターによる地層の走向・傾斜の測定/地層境界線分布の三次元解析/絶対年代測定法/化石と地層から読み解く地球表層の変遷
第Ⅴ章 造岩鉱物と岩石
波の回折・干渉と鉱物学への応用/ケイ酸塩鉱物/マグマと火成活動/結晶分化作用/マントルの部分溶融/鉱物の多形と変成岩の形成環境の推定

A4判並製、296ページ 2500円
ISBN978-4-905309-06-2 C3044

お申し込みは戸倉書院まで tokurashoin■gmail.com →■のところに@を入れて下さい。
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高2地学書影

『あの日から…そしてこれから』を刊行

もうすぐ6年目の3・11がやってきます。岩手県大船渡市の轆轤(ろくろ)石仮設住宅の開設から閉鎖までの思い出をつづった『あの日から…そしてこれから』を刊行いたしました。元轆轤石仮設住宅住民有志・元ろくろ石地域公民館・猪川地区公民館編。

壁が薄く隣りの会話が筒抜けの悩み、沈みがちな生活に潤いをもたらした交流会「お茶っこ」、ボランティアや支援員のサポート、借地していた猪川小学校の生徒との心の触れ合いなどを住民が振り返ります。

A5判並製、54ページ、頒価500円
一般書店では流通しておりませんので、お問い合わせは下記まで。

猪川地区公民館
〒022-0004 岩手県大船渡市猪川町字下権現堂8-11 電話 0192-26-3465
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首都大学東京労組の出版物

IMG_4462.JPGimg_4461最近このような出版物を刊行いたしました。一つは『高等教育政策の動向と公立大学』(A4判、62ページ、モノクロ)もう一つは『70年のれきし』(A4判、16ページ、カラー)です。いずれも首都大学東京労働組合の70周年を記念したもので、『高等教育政策の動向と公立大学』は昨年行われた公立大学をめぐるシンポジウムの報告集、『70年のれきし』(写真下)は、50周年のときに同組合が製作した『50年のれきし』をベースに70年の組合の発展を、エッセイと写真、年表で16ページにまとめたもの。美しいカラー写真で、移転、都立大から首都大への改変を経た同大の歴史がよみがえるものとなりました。

弊社ではこうした内部向けの刊行物の製作もお引き受けいたしております。もちろんネット印刷ではない印刷所で正規の書籍と同様の紙を使用し、印刷のクオリティ、価格、納期の面での品質をお約束いたします。

A4判非売品、お問い合わせは弊社まで。tokurashoin■gmail.com (■に@を入れてください)

歌集『忘れ水』を刊行しました

本日歌集『忘れ水』を刊行いたしました。著者は大久保知代子さん。「まひる野」という短歌結社に属しておられる歌人。「まひる野叢書325篇」として刊行しました。

大久保さんは15年にわたって作歌を続けてこられ、本書が初めての歌集。生きることのなかに歌うことの意味を深く位置づける歌人で、歌わなければ生きてこられなかったという想いが400首を超える歌のなかにほとばしっています。社会批判、家族のこと、芸術や文学。題材となるテーマはつきることがありません。なかでも秀逸なのはやはり社会詠と呼ばれる歌と思います。

強制収容所跡地に残る炎天の点呼広場は広く影なし

ドイツ、ミュンヘン近くのダッハウ強制収容所はナチスドイツ下で最初につくられた収容所。本ブログでも紹介した絶滅収容所アウシュヴィッツとは異なり、おもに政治犯を収容したといわれます。その跡地に立った著者が感じた点呼広場の暑さと広さ。ここで死を遂げた人たちの魂がいまも埋まっていることを想像させます。

心理的葛藤を抱えつつも、生きる意味を模索しつづける著者が見いだした楽しみにコーラスがあります。

金色の葡萄のイヤリングのスヰングを耳朶にとらへてコーラスへ急ぐ

著者の心のウキウキが「スヰングを耳朶にとらへ」という言葉に凝縮されていて、こちらも気分が乗ってきます。

歌うってすばらしいな、と思わせる歌集となりました。
装幀は初めてお願いしたデザイナーの本間達哉さん。本体の表紙に版画を刷り、カバーはトレーシングペーパーにしてそこに題字を載せました。「忘れ水」という書名から連想するすずやかな流れをイメージしたものです。

四六判上製、2400円
お問い合わせは戸倉書院まで。tokurashoin■gmail.com(■に@を入れてください)

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『モールス通信』を刊行しました

戸倉書院では本日、米田久遺稿『モールス通信――船舶通信士33年の記憶』を刊行いたしました。著者の米田久さんは、昨年『よねジイ、介護福祉士になる』(戸倉書院刊、2003年9月)を刊行され、12月8日に逝去されました。『モールス通信』は、闘病生活のなかで最後の力を振り絞って書かれた、まさに絶筆です。これから改稿して完成させようと頑張っておられましたが、力尽きてしまいました。その遺志を引き継いで、久さんの姉、米田佐代子さん(女性史家、らいてうの家館長)が本にまとめたものです。 著者の米田久さんは、東京大学海洋研究所の研究船・実習船の通信士・通信長として33年間勤務。「モールス信号」の最後の時代と、その後の衛星通信の時代を生きてこられました。その経験を短いエッセーにまとめたのが本書です。

A5判並製、48ページ、私家版(非売品)
本書は非売品ですが、ご関心のある方はお問い合わせください。
問い合わせ先 tokurashoin■gmail.dom (■に@を入れてください)

*写真の通り、本書は表紙の用紙がカラー(水色)で、そこに青色のインク1色で刷ったもので、カバー、見返しのない並製の本です。よくブックレットに使われる手法です。市民運動の報告書や文集などはこうした簡易な製本でつくると、印刷・製本費用が安くすみます。自費出版をお考えの方、参考になさってください。

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本日平塚らいてう生誕128年 『満月の夜の森で』を読んで過ごしては?

本日は平塚らいてう生誕128年です。大手インターネット検索サイト「グーグル」のトップ画面のイラストがこのテーマになっていると気づいたのは今朝ですが、今朝から本ブログに986 件(日本も含め9カ国から)のアクセスがありました(午後10時現在)。あらためて平塚らいてうへの関心の高さに驚いています。

さて、この機会に本ブログを初めてご覧いただいた方に、弊社刊行の『満月の夜の森で――まだ知らないらいてうに出会う旅』(米田佐代子著)をご紹介します。
本書は2012年春に雑誌『婦人通信』の連載をまとめる形で刊行されましたが、著者は「NPO平塚らいてうの会」会長、「らいてうの家」館長の米田佐代子さん。らいてうといえば、「原始、女性は太陽であった」と女性の目覚めを促す雑誌『青鞜』の刊行に尽くし、戦後は平和運動や女性運動で活躍しましたが、あまりにも有名であるために、誤解もされてきた人物です。米田さんは、女性史家としての史料分析の目と、人脈を生かしたフィールドワークで、等身大のらいてう像を描く試みを続けてきました。その集大成が本書です。でも難しい研究書ではなく、「わたしはわたし」というらいてうのメッセージが、現代を生きるフツーの私たちに伝わってくる読み物です。

本書は自費出版ですが、お問い合わせくだされば、お送りいたします。頒価1200円送料別。また、書店への直販も行っております。
お問い合わせはメールで tokurashoin■gmail.com(■に@を入れてください)

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米田佐代子さん

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自分史のすすめ

最近、「自分史」という分野が話題になっていますね。大学や公民館、カルチャーセンターなどで講座が開かれると満員と聞きます。
自分史を書いたら出版しましょう。「原稿はあるけれど、これで大丈夫か自信がない」という方へは文章のアドバイスをいたします。もしご自身で書くのが難しい場合、戸倉書院スタッフがインタビューして文字にして原稿を作成するお手伝いをいたします(ただし首都圏の方に限ります)。
自費出版なら装幀や印刷部数もご自分の好きなようにできます。思い出の写真を入れるのも楽しいですね。
原稿がある方、ない方、予算のある方、ない方、とりあえずご連絡くだされば、ご相談に乗ります。

お問い合わせはメールで tokurashoin■gmail.com
(■に@を入れてください。迷惑メール防止のため、アドレスの一部を表示していません)